それから2ヶ月が経った
すでにレナの苗字が変わり、レナ・グレイシアからレナ・ハードヒートへとなっていた
ラナは、いつも通りにお勉強とブレイダーの修行で忙しい毎日を過ごしている様子
ディアスは、3人目の妹ができたと言う事で、ますますにぎやかになったなぁと思っている様子
シェパードは、相変わらずのラナの愛犬、いやラナとレナの愛犬と呼ぶべきであろうか?
レナ「サファイア諸島からここへ来て、もう3ヶ月も経っちゃったんだなぁ・・・」
ラナ「どうしたの?レナちゃん」
レナ「ううん、なんでもないよ」
ラナ「そっか・・・」
レナ「ねえ、近いうちにサファイア諸島へ行かない?」
ラナ「いいけど、どうしたの?」
レナ「アルミティやライラ、それにカタパルに会いたいじゃん!」
ラナ「は、はあ・・・」
レナ「みんな、どうしてるのかなぁと思っちゃってね」
ラナ「そういえば、アルミちゃんの手紙にも、ぜひ遊びに来てね、と書いてあったっけ」
レナ「うんうん」
ラナ「アルミちゃんもライラちゃんも気になってるけど、セントラルさん達はどうしてるのかな?」
レナ「さあ・・・」
ラナ「アルミちゃんの手紙によると、破壊されたウオータの修復をしていると言ってたよね?」
レナ「手紙にはそう書いてあるね・・・?」
ラナ「フィールド号の調子が良ければ、近いうちにサファイア諸島へ行けるかな?」
レナ「今、フィールド号は調子悪いの?」
ラナ「悪くはないけど、今お姉ちゃんが調整中みたいなの」
レナ「そっか・・・」
ラナ「うんとね、今フィールド号を改良する為にあちこち改造もしているそうだよ」
レナ「はぁ・・・」
ラナ「シェパード君も一緒にね!」
レナ「そっか・・・」
ラナ「シェパード君って、本当は犬じゃないんじゃないの?と思う位にすごいよね!」
レナ「うん・・・」
ラナは、レナが何かを隠しているように見えたが
ラナは気にしなかったように会話を続けた
ラナ「そんじゃ、二人にお昼のご飯を持っていってあげようか」
レナ「うん!」
二人は、フィールド号にいるディアスとシェパードの元へ向かった
ラナ「お昼ご飯、持って来たよー!」
ディアス「おお、そうか!すまないな・・・」
シェパード「頂きまーす!」
ディアス「おい、まだ俺は食べてないのに頂きまーすはないだろ・・・」
シェパード「あ、ごめん・・・」
レナ「ははは、シェパードらしい!」
シェパード「えへへ」
ラナ「ねえ、お姉ちゃん」
ディアス「ん?」
ラナ「今度、またサファイア諸島へ行こうかと思うんだけど・・・」
ディアス「む?」
ラナ「サファイア諸島にて出会った人達に会いに行きたいなぁと
レナちゃんと一緒に思ってね」
レナ「う、うん・・・」
ディアス「ああ、そうか
そうとなると、フィールド号の改造を早く終わらせないとな」
ラナ「またそういって、体調を崩さないでね・・・」
ディアス「あ、ああ・・・今度はそういう事をしないと約束したからな・・・」
ラナ「みんな、心配しちゃうから、絶対に無理しないでね」
ディアス「あ、ああ・・・」
ディアスは、前に無理をしてラナの為に
嵐によってボロボロになってしまったフィールド号の修復をしていた事があった
しかし、ディアスの体調はあまりよくはなく、ラナの為にと
無理をしてまで船の修復をしていたが、体調をますます悪くしてしまい
ついには倒れてしまったという事があったのである
レナ「あ、姉さん・・・そここぼしてるよ」
ディアス「あー!俺じゃないぞ、これ!
シェパードだろ・・・!?」
シェパード「うわあ、バレた!」
ディアス「バレたじゃねえだろ!!」
シェパード「ご、ごめんなさーい!」
ディアス「ま、待て〜!」
レナ「あ、ああ・・・姉さん、船の上で駆け回ると危ないよ・・・!」
しかし、二人には聞こえてないようだ
ラナ「あ〜あ、また始まっちゃったね」
レナ「う、うん・・・」
そして、翌日
ラナ「・・・」
レナ「またお勉強なの?」
ラナ「うん、そうだよ」
レナ「そっか・・・」
ラナ「レナちゃんも、お勉強しないと」
レナ「だから、わたしはお勉強が苦手だって!」
ラナ「はあ・・・」
レナ「呆れないでよ!」
ラナ「べ、別に呆れてないよ・・・」
レナ「・・・」
こうしてレナは、ハードヒート家四女として
ラナ達と一緒に暮らし始める事になったのである
RENOVATION -Destiny SUMMER- 〜それから〜 完
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