ラナがお勉強を済ませ、もう寝ようかと言う所にて
レナはラナにいろいろ質問をしていた
レナ「ねえ、ラナ・・・」
ラナ「うん?」
レナ「養女手続きも無事終わったみたいだし、わたしはこれでいいのかな・・・と」
ラナ「うん、これでいいと思うよ」
レナ「そっか・・・」
ラナ「どうしたの?」
レナ「うん・・・何かやり残しているような気がして」
ラナ「は、はあ・・・」
レナ「ディアスさんの事、姉さんと呼んでもいいのかな?」
ラナ「いいと思うよ」
レナ「そっか・・・まだ手続きが完全に終わってもないのに姉さんと言うのはまずいかなと思って・・・」
ラナ「まずくはないと思うけどなぁ・・・」
レナ「わたしね、最初ディアスさんを見た時」
ラナ「うん?」
レナ「とても怖い人だなぁと思っちゃったのね」
ラナ「・・・」
レナ「でも、こうして一ヶ月も一緒に暮らしていて、そんな人じゃなく
とてもやさしい人なんだとわかって、安心しているの」
ラナ「そっか・・」
レナ「そういえば、ひとつ気になってるんだけど」
ラナ「うん?」
レナ「ディアスさんって、ハードヒート家で一番上のお姉さんなんだよね?」
ラナ「そうだよ」
レナ「でもって、ラナが三女だよね?」
ラナ「一応、そういう事になってるよ」
レナ「一応って・・・」
ラナ「それがどうかしたのかな?」
レナ「ディアスさんとラナの間の人はどうしたのかな?と思ったの」
ラナ「それは・・・」
レナ「うん?」
ラナはとても困った顔をした
レナはどうしたのいきなり?と思いながらも
その回答を待ち続けていた
ラナ「あのね、お姉ちゃんとわたしの間にいるお姉ちゃんだけど・・・」
レナ「うん・・・?」
ラナ「実はディアスお姉ちゃんには、実の双子の妹がいるのね」
レナ「えっ・・・!?」
それは衝撃的なものだった
まさかディアスさんにも双子の妹がいたなんて、とレナは思った
ラナ「わたしがまだ物心がついてない頃、ディアスお姉ちゃんと大喧嘩をしたらしいの」
レナ「・・・」
ラナ「運がとても悪い事に、お義父さんとお義母さんも口喧嘩していてね
それが切欠で、お姉ちゃんの実の妹と一緒に家を出て言っちゃったの・・・」
レナ「そ、そんな・・・」
ラナ「それでね、未だに離婚届が着てないらしいんだよね、ここだけの話」
レナ「ええっ!?」
ラナ「レナちゃん、声が大きいよ・・・」
レナ「ごめん・・・」
ラナ「恐らくお義母さんは、仲直りしようと思って縁を切ってないんだと思うんだけど・・・」
レナ「う、うん・・・そうじゃないと離婚しているはずだからねぇ・・・」
ラナ「連絡何1つもないまま、ずっとこのまま続いているんだよね」
レナ「・・・」
ラナ「ディアスお姉ちゃんは、実の妹と喧嘩した事をとても後悔しているから
この事は絶対に言わないであげてね・・・レナちゃん」
レナ「う、うん・・・」
ラナ「お姉ちゃん、本当は実の妹と仲直りしたい気持ちでいっぱいなんだよ・・・」
レナ「は、はあ・・・」
ラナ「だからこそ、わたしに優しくしてくれてるのかなぁと・・・」
レナ「・・・」
ラナ「最初、わたしが本当の娘じゃない事で亀裂ができてしまった事があったけどね・・・」
レナ「・・・」
ラナ「それでも、お姉ちゃんはわたしの壊れた心を直してくれたの」
レナ「それ、前にディアスさんに聞いたよ」
ラナ「あ、そうなんだ?」
レナ「うん・・・」
ラナ「ごめんね、こんなおかしな事を言っちゃって・・・」
レナ「あ、気にしないで」
ラナ「・・・」
ラナ「それじゃ、もう寝るとしようか、レナちゃん」
レナ「うん」
二人は寝る事にした
EPISODE 9 へ続く
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