■EPISODE 6 〜ゲーム製作〜

ラナとレナが連携技による練習を開始してから数日後の事であった


レナ「ねえねえ、何やってるの?」
ラナ「うんとね、ゲーム製作かな?」
レナ「ゲ、ゲームッ!? ラナってゲームクリエイターだったの?」
ラナ「あ、いや・・・違うよ」
レナ「え?」
ラナ「ゲームを作る専用のソフトがあって、それによる自作ゲームの事だよ」
レナ「なんだぁ、そうだったのかぁ・・・」
ラナ「何もそこまでガッカリしなくても・・・」
レナ「だって・・・」


ラナは、自作パソコンにて、ゲーム製作する専用ソフトで
自作ゲームを製作している事を、レナは初めて知ったのである

パソコンですらすごいと思っていたレナが
自作ゲームを製作していると聞いてさらに驚いたと言う

レナはラナの製作しているゲームの画面を見続けていた



レナ「ねえ、ラナの描いた絵ってないの?」
ラナ「わたし、絵描けないんだよね・・・」
レナ「えー、そうなの?」
ラナ「えー、そうなの?って、レナちゃん、前にも話したような気が・・・」
レナ「そうだったっけ?」
ラナ「そうだよ・・・もうッ!」


レナは、ラナの作る自作ゲームを非常に興味を持った



レナ「んじゃ、絵はわたしに描かせてよ」
ラナ「え、レナちゃんが・・・?」
レナ「うん、絵を描くの好きなの」
ラナ「そうなんだ?、それじゃ、お願いしようかな?」
レナ「わ〜い」


レナは、ラナが言い出した絵をどんどん描き始めたが
レナは疑問を感じた

ラナの言い出した絵は、殆どドラゴンの絵であった



レナ「ねえ、なんでこんなにドラゴンちゃんを・・・?」
ラナ「えっとね、わたしが今製作しているゲームは、わたしの好きなドラゴンちゃんが主役のゲームでね
   その世界は、ドラゴンファンタジーなものなの!」
レナ「は、はあ・・・」
ラナ「そこで相談なんだけど・・・」
レナ「うん?」
ラナ「実はまだこのゲームにタイトルを付けてないんだよね・・・」
レナ「あらら」
ラナ「仮の名前、つまりコードネームは『Destiny』としているかなぁ?」
レナ「Destiny・・・」
ラナ「でも、それはあくまでもコードネーム、その名前にはしたくないなぁ・・・と思って」
レナ「うーん・・・」


レナは、Destiny と言う名前のどこかコードネームなのかを
とても不思議に思い続けていた

そもそもDestiny と言うのは
「宿命」と言う意味であるが、それ以外にも意味が1つ2つある

「運命」と言う意味もあれば、「天」「神意」と言う意味で使われる事もある

それと、ドラゴンが主役でドラゴンがいっぱい登場するドラゴンファンタジーな世界と
Destiny とは、まるで意味が違うようにもレナはそう思えた



レナ「ねえ、どうしてDestinyなの・・・?」
ラナ「うーん、どうしてなのかなぁ・・・」
レナ「どうしてなのかなぁ・・・って・・・!」
ラナ「ごめん・・・それ、適当に付けたから、深い意味は殆どないんだよね」
レナ「・・・」


数時間後



レナ「はい、これで最後の絵かな?」
ラナ「ありがとう、レナちゃん!」
レナ「どうでもいいけど、こんな可愛らしいドラゴンでいいの・・・?」
ラナ「うん」
レナ「ドラゴンと言ったら、普通怖い顔とか強そうな姿とかしているよね・・・?」
ラナ「普通はそうだね」
レナ「なのに、これはどういう意味なのかなぁと・・・?」
ラナ「ま、まあ・・・それはいいじゃん!」
レナ「そうなのかなぁ・・・うーん」
ラナ「わたしはこうしたいなと言う意味でそうしちゃってるから、人によっては
   イメージが全然違う事もあるよ」
レナ「それはそうだけど・・・」


レナは、先ほど話していたタイトルについて言い始めた



レナ「ねえ、さっき言っていた相談だけどさ」
ラナ「タイトルの事かな?」
レナ「うん」

レナ「ドラゴンが主役でドラゴンファンタジーな世界なら
   それに合った名前を付けてみるのはどうかな?と思ったんだよね」
ラナ「うーん、それがなかなか思いつかなくて・・・」
レナ「たとえば、ドラゴンふぁんたじー、とかそういうのはどうかな?」
ラナ「どうして、ふぁんたじーだけ、ひらがななの・・・?」
レナ「それはどうでもいいじゃん!」
ラナ「・・・」
レナ「それがだめなら、ドラゴンワールドというのは?」
ラナ「うーん・・・」


ラナはとても困った顔をしていた



レナ「もしかして、わたし 名前を付けるセンスがないのかな・・・?」
ラナ「あ、いや・・・そんな事はないと思うよ!」
レナ「だって、わたしが言う名前を聞く度にラナは、困った顔をしてるじゃん・・・」
ラナ「あ、いや、それは・・・」
レナ「うーん、それじゃあ、ドラゴンはどう?」
ラナ「そのまんま・・・」
レナ「そう言うけど、タイトルって結構重要だよ」
ラナ「う、うん・・・」
レナ「小説と同様、勝負はタイトルから始まっているんだよ
   ここはとてもわかりやすい名前にした方がいいとわたしは思うんだよね」
ラナ「うーん、確かに・・・
   それじゃあ、ドラゴンにしようかな?」
レナ「うんうん!」


こうして、ラナの自作ゲームのタイトルが決まったのである
二人の姉妹は、今日一日自作ゲームで夢中になっていたと言う


EPISODE 7 へ続く

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