それから翌日、いつもと同じように
姉のラナに起こされる妹のレナ
その後、ディアスとシェパードの4人で
朝食を取ると言う、これもいつも通りの光景
朝食が終わると、ラナはいつも通りにブレイダーの修行しに家を出て行き
レナも、姉のラナの後をこっそりと付いて行った
しかし、後から姉のラナに気づかれてしまい
結局二人仲良く修行の場所へ行く事になってしまった
レナ「またナチュラル草原なんだね・・・?」
ラナ「うん、そうだよ」
姉のラナは、そう言うと
大剣を取り出して、練習を始めた
レナは、邪魔にならないように横でただ見ているだけだった
ラナは、ブレイダーならばの幾つかの技を繰り出す練習もしていた
ラナ「パワーブレードッ!」
ラナ「ジャンプブレードッ!」
ラナ「ランダムブレードッ!」
ラナ「クイックブレードッ!」
さらに技を繰り出した
ラナ「ラッシュブレードッ!」
ラナ「ルーインブレードッ!」
ラナ「オーラブレードッ!」
ラナ「ハイパーブレードッ!」
そんな姉の姿をずっと見ていた妹のレナは
ふと何かを思いついたかのように、レナは突如自分の槍斧を取り出して
レナも技を繰り出した
しかし、ただ単に繰り出した訳ではなかった
ラナの繰り出している技のタイミングを合わせ、さらにラナの出す技と
レナの出す技の相性も合わせるかのように練習を始めた
ラナ「あ、レナちゃん・・・」
レナ「うん?」
ラナ「どうしたの・・・?」
レナ「いや、なんでもないよ」
ラナ「そう・・・」
ラナにとって、その行動はなんでもないようには見えなかった
むしろ、レナから何かを言い出したいかのような行動のように見えた
二人の姉妹の修行は、長く続いた
その夜、ラナとレナの部屋にて・・・
ラナ「ねえ、レナちゃん」
レナ「うん?」
ラナ「なんで今日、わたしの後をついて来たの?」
レナ「いや、別に・・・」
ラナ「別にって言う事はないと思うけどなぁ・・・」
レナ「・・・」
ラナ「それは良いとして、レナちゃんも技の練習をしていたよね」
レナ「うんうん」
ラナ「わたしから見て、何か言いたいような風にも見えたんだけど、気のせいかなぁと・・・」
レナ「・・・」
レナは、しばらく黙り込んでしまうか
理由を言い始めた
レナ「あ、あのね、実は・・・」
ラナ「うん?」
レナ「サファイア諸島で出会って、ラナの技を始めて見た時なんだけど・・・」
ラナ「えっと、レナちゃんに初めて見せた場所って、確かウオータへ続く地下通路にいたレヴィッシュに放った技の事かな?」
レナ「う、うん、それかな?」
あの時放った技は「アンガーブレード」と言う技だった
それを放つ前にレナが止めを刺そうとしたが、水竜のレヴィッシュの残っていた力にて
レナに反撃してきた時、ラナがレナをかばった際に行った技であった
ラナ「アンガーブレードか・・・」
レナ「名前からして、何か怒ってるような名前だよね、それ・・・」
ラナ「だって、レナちゃんを酷い目に遭わせたんだもん・・・、それを見て我を忘れるかのように出してしまった技かな?」
レナ「は、はぁ・・・」
ラナ「で、その技がどうかしたのかな〜と・・・?」
レナ「えっとね、その技って、何かと何かの複合技なの?」
ラナ「うん、パワーブレードと言う技があるんだけど
それはただ単に突っ込むだけの技なのね」
レナ「うんうん」
ラナ「アンガーブレードというのは、パワーブレードの前に、4回程攻撃をしてから放つ技として
お姉ちゃんに教えてもらったかな?」
レナ「は、はあ・・・」
ラナ「そういう意味では、複合技かな?」
レナ「そっか・・・」
ラナ「レナちゃん、よくそういう事を覚えていたね・・・」
レナ「ま、まあ・・・」
レナ「その複合技を応用というか、発展というか、なんていうか・・・」
ラナ「うん?」
レナ「わたしもね、ラナと同じように、亡きお父様から槍斧の技をいっぱい教えてくれたのね」
ラナ「うんうん」
レナ「その教えられてきた技に、ラナと似ている技が結構あるんだよね」
ラナ「へぇ・・・」
レナ「わたしの技とラナの技の2つをなんとかして連携できないかなぁと思ってね、やってみたかったの・・・」
ラナ「レナちゃん・・・」
レナ「やっぱ、迷惑だったよね・・・?」
ラナ「いや、そんな事は思ってないけど、最初からそう言ってくれれば・・・」
レナ「ごめん・・・」
レナは、今にも泣き出しそうな顔をしていた
レナ「わたし、昔から素直じゃないと言われ続けてきたんだよね」
ラナ「う、うん・・・」
レナ「だから、その事もうまく言えないと言うか、素直に言えなくて・・・」
ラナ「・・・」
レナ「・・・」
ラナ「ま、まあ・・・・昔は昔、今は今だよ、レナちゃん」
レナ「・・・」
ラナ「んじゃ、今度から二人で連携技の練習でもしてみる?」
レナ「うん!」
ラナ「今日の練習を見てみると、1つ2つはできそうな気がするんだよね」
レナ「・・・!」
ラナ「連携って、わたしもやった事がないから、編み出しても
なかなか合せられないかもしれないなぁ・・・」
レナ「わたしだって、連携はやった事なんてないよ・・・」
ラナ「そっか・・・」
レナ「でも、練習すればきっとできるよね・・・?」
ラナ「うん、きっとできるよ!」
そう言って、二人は何かを誓っていながらも
寝る事にした
翌日、昨日と同様にナチュラル草原にて二人はそこにて練習を始めた
ラナが技を放った直後、レナが技を繰り出すが、やはりうまく行かず・・・
何度も何度も続いた
レナ「はあはあ、やっぱ無理なのかな・・・?」
ラナ「う〜ん・・・」
レナ「何か合図を送ってみない?」
ラナ「合図か・・・」
レナ「ラナが、何か言って、わたしがそれに合せて技を出してみようと思うの」
ラナ「わたし、技を出す時、いつもはあぁ・・・とか言ってるなぁ、そういえば」
レナ「あ、それに合せて出してみるね!」
ラナ「は、はあ・・・」
ラナがはあぁ・・・と言った瞬間、レナも技を出す準備に取り掛かり
ラナが技を出すのと同時に、レナも技を出した
同時に技を出す事だけは成功したが、技の相性が悪いせいなのか
あまり後味が良くなかった
レナ「う〜ん、何かが違う!」
ラナ「何かって言われても・・・」
レナ「ラナがパワーブレードならば、わたしはフォーススラストでやってみようかな?」
ラナ「フォーススラスト・・・?」
レナ「うん、パワーブレードと同じように突っ込み勢いだけで突く技だよ」
ラナ「なるほど・・・確かに似ているよね、やり方だけは」
レナ「それで行こう!」
ラナ「うん!」
同じようにラナがはあぁ・・・と言った瞬間、レナはフォーススラストの準備をし
ラナがパワーブレードを放つと同時にレナはフォーススラストを放った
すると、今度は技の相性が合っていたような気がした
レナ「うんうん、多分これだよ!」
ラナ「多分って・・・」
レナ「何度もやっていけば、もっとよくなるよ、これ」
ラナ「そ、そうだね・・・」
何度もやっていくうちに、完璧に連携技が1つ出来上がった
これがラナとレナの始めての連携技にもなったと言う
そして、家にて・・・
レナ「今日、1つだけ連携技ができあがったね」
ラナ「うん、そうだね!」
レナ「明日も何か連携できる技があるかどうかやってみようよ!」
ラナ「うん、いいよ」
レナ「わ〜い!」
レナは、とてもうれしそうだ
EPISODE 6 へ続く
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