ラヴェストへ戻る最中、レナとディアスは
ブレイズへ行く途中と同じように、話しながら歩いていた
レナ「あの、ディアスさん」
ディアス「ん、なんだい?」
レナ「アリューゼさんの家で、ラナが書いた日記を見ちゃったのですが……」
ディアス「ほう、どういう内容だったのかな?」
レナ「ラナにお洋服を買ったという事ですね」
ディアス「ああ、あれか・・・」
ディアスは、何か複雑な気持ちを浮かべていたように見えた
ディアス「ラナもさ、女の子だと言う事を意識してもらいたいなと思って、買ってあげたのだが
案の定、嫌だと言って着なかったな・・・」
レナ「はぁ・・・、ラナってそんなに女の子という意識がないのでしょうか?」
ディアス「まあ、そうなるかな」
レナ「・・・」
ディアス「後もう一つ理由がある」
レナ「えっ?」
ディアス「スカートを履いたラナの姿も見てみたいという事もあるんだ」
レナ「は、はあ・・・」
ディアスは落ち込んだような顔をしながらそう言った
レナは、やはりラナが着てくれない事に悲しんでいるようにも見えた
ディアス「ま、まあ、それはもういいとしようじゃないか」
レナ「・・・」
ディアス「そういう俺も、女の子らしくないと突っ込みも入れられそうだしな」
レナ「はぁ・・・」
そしてラヴェストへ着き、二人はラナとシェパードが待つ家へ入り込んだ
やはりそこには、レナの予想通りにシェパードしかいなかった
ラナは、いつも通りにブレイダーの修行しに行ってると
レナはシェパードにそう聞かされた
ディアス「相変わらずあいつは、真面目だな・・・」
レナ「そうですね」
シェパード「多分もうそろそろ戻ってくると思うよ」
ディアス「そうか・・・」
そういうと、ラナが入ってきた
相変わらずというか、ブレイダーならばの大きな剣を持っていた
ラナ「ただいま〜」
シェパード「おかえり、ラナちゃん」
ラナ「あ、お姉ちゃんにレナちゃん、戻ってたのね」
ディアス「ああ」
レナ「わたし達も今戻った所かな」
ラナ「そうなんだ?」
その夜
ラナ「んじゃ、もう寝るとしようか、レナちゃん」
レナ「う、うん・・・」
ラナ「どうしたの?」
レナ「実は昨日の夜、アリューゼさんの家のある部屋にラナが書いた日記を読んじゃったんだけど・・・」
ラナ「あー!あの日記を見ちゃったのね・・・」
レナ「ごめん・・・」
ラナ「別にいいけどさぁ・・・」
レナ「やっぱ、スカートのある服って苦手なの?」
ラナ「うん・・・」
ラナは困りながらそう言った
ラナ「だって、スカートを捲られると恥ずかしいんだもん・・・」
レナ「・・・」
ラナ「お姉ちゃんには悪いけど、どうしても着れなかったなぁ、あれ」
レナ「苦手だと言うのを承知で言うけど、ディアスさん可愛そうだよ・・・」
ラナ「・・・」
レナ「一度でもいいから、着てみてよ」
ラナ「う〜ん・・・」
ラナは恥ずかしそうに困ってた
レナ「わたしだって、スカートを履いてるんだから!」
ラナ「いや、それは・・・」
レナ「妹が着てるんだから、いいじゃん!」
ラナ「レナちゃん・・・」
レナ「・・・やっぱだめだよね」
ラナ「・・・」
レナ「ごめん、この話 なかった事にして・・・」
ラナ「レナちゃん・・・」
レナ「わたし、もう寝るね・・・」
レナはそう言って、ラナよりも早く寝てしまった
ラナ「・・・」
その朝、レナは目が覚めるとラナの姿がなかった
レナ「あれ・・・?」
レナは部屋から出ると、なんとそこに
スカートのある服を着ていた
ラナ「あ、レナちゃん、おはよう・・・」
レナ「どうしたの?その格好・・・」
ラナ「レナちゃんが着てくれと言ったんじゃん・・・」
ラナは相当恥ずかしそうだった
そこに、ディアスとシェパードも入っていた
ディアス「よく寝たな・・・おはよう」
シェパード「おはよう、みんな!」
ラナ「あ、おはよう」
ディアス「って、お前どうしたんだよ、その格好・・・?」
ラナ「・・・」
ディアス「珍しいな・・・お前がそれを着ているなんて」
ラナ「う、うん・・・」
ディアスはなんだかうれしそうだった
シェパード「結構似合ってるよ、ラナちゃん!」
ラナ「あ、ありがとう・・・」
それからラナは、スカートのある服を着るようになった
やはり妹のレナには弱いようだ
ある日の事、レナは
お友達と遊ぶ約束をしていた
そう、初めてエメラルド地方へ来た時に出会った少女「マリン・ホーリック」の事である
レナ「んじゃ、わたしはマリンの家へ行って来るね」
ディアス「ああ、気をつけていけよ」
レナ「はい」
レナは、家を後にし、マリンの家へ向かった
本当はラナも一緒のはずだったが、相変わらずラナは修行で忙しいと言う事で
今回レナだけになった
EPISODE 4 へ続く
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